【第3回】みかさパーク共同事務所 代表 竹村徳広・堀川敏毅

皆さまのおかげで無事3期目を終えることができました。
いつもお世話になりまして、誠にありがとうございます。
代表社員の2人が今までの振り返りや今後の戦略について語ります。

いつの間にか三密?

堀川

令和2年8月を終えて無事、3期目を終えることができました。
われわれ2人からスタートした事務所も東京支店を含めて総勢7人。
まだまだだけど、まずまずだよね。

竹村

開業した時に先を見据えて机といす、4セットを準備したんだけど、こんなに早く足りなくなるとは思わなかった。
がらーんとしていたのがあっという間に三密状態。
このご時世、ある意味、まずいよね。

堀川

テレワークも積極的に取り入れる必要があるかな。
それはともかく、ありきたりだけど、ここまで支えてくれた顧問先、従業員をはじめ、地元横須賀の諸先輩、提携先の各士業の先生方に本当に感謝だね。

竹村

やはり、地元で開業してよかった!

思い切って先行投資

堀川

2年目だったかな?
メンバーを思い切って増やしたのは。

竹村

うちの体力ではまだ厳しいかなとは思ったんだけど、いつまで待っていても仕方ないじゃない?

その分、頑張ればいいと思って決めたよね。

堀川

夏場の閑散期に一度、給与の支払でピンチな時期があった。

あれはつらかった。

でも、ああいう経験をしたからさらに気持ちが引き締まった。

竹村

事務所のメンバーには恵まれたと思う。

会計、税務の知識や経験はないよりはあった方がいいのは当たり前の話。

それよりもある意味、重要なのは社会人としてちゃんとしているか、だと思った。

だから、うちは人物重視。

堀川

痛く同感。
会計事務所って計算ばかりしているイメージだけど、それだけじゃない。

顧問先にサービスをどう提供できるかじゃない?

いわば接客業だと思う。

一人の人間としてちゃんと対応できるかどうか。それが大事だよね。

筆文字デザイン書家 こばやし あいさんから頂いた書

業務の幅を広げよう

堀川

幸い、顧問先の数もだいぶ増えてきた。

竹村

このホームページ経由での問い合わせが順調に伸びているのが大きいと思う。
あと、既存のお客様からのご紹介も増えているのはうれしい。

堀川

料金表を明示したのも良かったんじゃない?

修行時代に務めた事務所はどこも報酬額を公にはしていなかった。

事務所によっては仕事が終わった時点で、初めて報酬額を提示したりしていた。

仕事をしてもらっているのでお客様も支払を拒むことはしなかった。

けど、後味は悪いよね。

そんな経験もあり、報酬額は公開した方がいいと思った。

竹村

自分がお客さんだったら料金の情報は必ず知りたいと思うので、わかりやすく載せたほうが良いよね。

堀川

お客様の方も安心して相談に来ていただけていると思う。

竹村

そのおかげかもしれないけど、いろいろな業界、分野の方から問い合わせをいただいている。

最近は一般社団法人やNPOなど、われわれの業界でいうところの「公会計」の需要も横須賀周辺でも意外とあるのが分かった。

堀川

たけちゃん、会計士の監査でも経験あるでしょ?

自分はあまり経験がなかったから、いい勉強になってます。

竹村

監査法人にいたときに超メジャーな公益法人をはじめ何社かの公益系の法人の主査をやらせてもらっていたので、実は公会計は結構、得意分野なんだよ。

今でも竹村公認会計士事務所の方でいくつかの病院の法定監査にも関与しているよ。

堀川

自分にはない面を補うことができるのは二人でやっているメリットだよね。頼りにしてます!

あちらこちらに出没

竹村

ほりさんもいろいろ活躍してるじゃん。

堀川

事務所でじっとしているタイプじゃないからね。
子供の頃はおとなしい方だったんだけど。

竹村

税理士会の仕事、結構、積極的に参加しているよね。

堀川

FMヨコハマで東京地方会が関与している番組があるんだけど、それに出演させていただいたのがきっかけ。

その時にお世話になった先輩税理士に勧められて東京地方会広報部の仕事をさせてもらうことになったんだ。

竹村

毎月部会があるから大変みたいだね。

堀川

東京地方会が毎月出している広報誌を作るのがメーンの仕事。

諸先輩とのつながりができるし、仕事抜きでいろいろな話を聞けるのは楽しいよ。

竹村

あと、横須賀の女性起業家の集まりにも、だよね。

堀川

開業直後、とにかくつながりが欲しくて、とある交流会への参加を申し込んだ。
ところが、女性が対象だったんだよね。
主催者が「別に気にしないのならばどうぞ」と声をかけてくれたので思い切って参加してみた。
それが、特に縛りもなくて、非常に気を遣わないで済む方々ばかりだった。
おかげさまで引き続き、お付き合いさせていただいてます。

竹村

横須賀周辺の女子会はほりさんの領域だからね。

堀川

いやいや、間口は広いので、いつでもお連れしますよ。

コロナ禍での新戦略

竹村

コロナ禍では事務所運営についてもいろいろと考えさせられた。

堀川

業種によって差はあるけど、すべての顧問先に何らかの影響は出ているよね。

事務所としては特別融資や各種補助金の申請サポートなど、可能な限りの支援はさせていただいたつもりだよ。

竹村

顧問先へのサービス提供の仕方についても、リモートでの希望が増えてきたじゃない?

それにいち早く対応できたのは良かったと思う。

堀川

特に新規のお客様でリモートによる打ち合わせを希望される方が多かった気がする。
この9月だけで3件、リモートによる打ち合わせだけで契約に結び付いた。
打ち合わせ場所への移動もいらないし、場所も問わないから、お客様にもわれわれにもメリットはある。
もちろんお客様によってだけど、対面とリモートのバランスをうまくとれば、顧客満足度を高めることはできるよね。

竹村

顧問先の中でもリモートへのシフトが進んでいるところはあって、例えば飲食。

持ち帰りはもちろん、キッチンカーによる移動販売や通販に乗り出すところもある。

SNSはもはや当たり前のツールで、YouTubeなどの動画サイトを自社で作成するなど、ITにCommunicationの概念を付け加えたICT(information and Communication Technology 情報通信技術)環境を自在に使いこなすところも出てきている。

堀川

本音を言えば、例えば新聞もいまだに紙媒体の方が読みやすいんだけどね。

世代的にはアナログなので、必死に食らいついている感じ。

でも、新しいツールがつかえるようになるのはうれしい。

楽しみながら慣れていってます。

新たな営業戦略は?

竹村

資産税を新たな柱に、っていう目標があったじゃん?

それをいよいよ具体的な行動に移そうって考えている。

堀川

相続って税金の申告だけじゃないからね。

竹村

人がお亡くなりになって「相続税の申告は?」と考える人ってそう多くはないと思う。
大半の人は悲しみに暮れて、何をしていいのか分からないんじゃないかな。
葬儀を終えてしばらくして落ち着いた後、初めて「預金口座の解約は?」「生命保険金の請求は?」「公共料金の名義変更は?」など、まずはさまざまな手続きが現実なものとなってくる。
いずれも時間も手間も労力もかかる。
仕事務めがある人などはなかなか時間も取れないと思うんだ。
そのような諸手続についても、残された方々に寄り添って進めていけるような仕組み作りができたら、と思ってる。
相続税の申告が必要かどうかはさらにその次だよね。

堀川

ちょうどわれわれの世代って、仲間内でも相続のことを話す機会が多くなってきたじゃない?
私事だけど、自分も相続を経験した。
それで初めてさまざまな手続きがあることが分かり、大変なことなんだということを実感した。

竹村

そもそも、相続税の申告が必要かどうか分からない人も多いと思うんだよね。
そんなケースでも気軽に相談してもらえたらいいよね。
いろいろな手続きのサポートもサービスメニューに加える予定だしね。

堀川

相続っていわば、お亡くなりになった人の最後の総決算だと思うんだよね。

単なる税金計算だけでなく、相続人と被相続人にどれだけ寄り添えるかっていうのも、一つの大切な要素だと思う。

竹村

事務所の力が試されるよね。
だからこそ、やりがいがある仕事だと思うよ。

堀川

相続をトータル的に扱えるような構想、ぜひ進めようよ。

竹村

この一年はその具体化を目標の一つとして、頑張ろう!

プロフィール

竹村 徳広(たけむら やすひろ)

昭和43年5月生まれ。
県立横須賀高から早稲田大商学部。
三和銀行から一般事業会社、太陽有限責任監査法人勤務を経て独立。
高校ではラグビー部。

堀川 敏毅(ほりかわ としき)

昭和43年11月生まれ。
県立横須賀高から九州大文学部、筑波大大学院ビジネス科学研究科。
西日本新聞社から会計事務所等勤務を経て独立。
高校ではサッカー部、大学ではアメリカンフットボール部。